ミヤBMの効果効能・副作用について

ミヤBMの効果・副作用

世の中にはたくさんのお薬が販売されており、自分に合ったものを選ぶだけで一苦労という方も多いのではないでしょうか。
できれば、各お薬の特徴や注意点が分かるような記事があればいいのに…
そんな要望にお応えするため、ここではミヤBMという整腸剤の概要と、作用、副作用、使用上の注意について紹介します。
ミヤBMとは?
ミヤBMは化学物質を配合したお薬ではなく、宮入菌(酪酸菌)という菌を主成分とする整腸剤です。宮入菌は一般的に酪酸菌ともよばれています。宮入菌は元々10〜20%の人の腸管内に存在している常在菌です。
元々体内にある菌が主成分のお薬であるため副作用がほとんどありません。
この安全な整腸剤であるミヤBMは、赤ちゃんの下痢や妊娠中のお母さんの下痢、抗生物質服用時に現れる下痢の改善にも使われる薬です。
ミヤBMの欠点としては即効性がないことが挙げられます。しかしながら、人の腸内における常在菌が主成分であるため、安心して使えるお薬です。

 

適応疾患

ミヤBMの適応は腸内菌叢の異常による諸症状の改善です。すなわち、腸内細菌叢のバランスが崩れることによって起きている下痢、軟便、便秘、腹部膨満感などの各種腹部症状を改善してくれます。

ミヤBMの購入方法

ミヤBMを入手するためには医師の処方箋が必要です。処方箋を受け取って、薬局で購入しましょう。ミヤBMに似た酪酸菌を配合している市販薬については、インターネットなどで購入可能です。

 

ミヤBMの効果および作用時間

宮入菌は服用後、腸に到達するまでに酪酸や酢酸を生成します。この酪酸や酢酸によって腸内が酸性に傾きます。腸内が酸性に傾くことにより悪玉菌が抑制され、腸内環境が改善します。悪玉菌抑制による腸内環境改善の他にも、宮入菌によって産生される酪酸は大腸のエネルギーとなります。このエネルギーによって蠕動運動を活発になり便の排せつを促されます。

 

効果・効能

ミヤBMは宮入菌が腸内の悪玉菌を抑制するなど腸内環境を改善することにより、腸内菌叢の異常による下痢や軟便、便秘、腹部膨満感などの症状を改善します。
ミヤBMの特長

生きた状態で腸に届きやすい

実は乳酸菌は酸に弱く、口から摂取しても腸に到達する前に胃酸によって殺されてしまうことが知られています。一方、宮入菌は酸に強い芽胞と呼ばれる膜に覆われているため、生きたまま腸に到達しやすいです。

元々抗生物質への耐性がある

風邪を引いたときによく処方される抗生物質には、菌を殺す作用があります。実は抗生物質は、悪い菌と乳酸菌などの腸内菌を区別することなく一緒に殺してしまいます。そのため抗生物質を服用すると、乳酸菌などの菌が殺されてしまうことによって、下痢をしてしまうことがあります。
しかし宮入菌は抗生物質への耐性があります。そのため、抗生物質を服用しているときでも、
しっかり整腸効果を発揮できます。

ミヤBMの効果時間・作用時間は?

ミヤBMはどのように効果を発揮するのでしょうか?
ミヤBMの効果は、ミヤBMが腸に届き有効成分である宮入菌が増殖することによって発揮されます。ミヤBMの有効成分である宮入菌は服用30分後から発芽を開始します。そして、約5時間後には胃腸に行き渡り効果を発揮し始めることが知られています。
ある研究では宮入菌が服用後1〜2日以内に便の中から検出されたことが報告されています。このデータからミヤBMの効果は約2日間持続すると予測されます。
また同じ実験で宮入菌が服用後3〜5日後には便から検出されなくなったことから、ミヤBMの効果は3?5日で消失すると考えられます。ただし、個人差があるため一概に効果が出るまでの期間や持続期間を決めることはできません。
また、宮入菌をはじめとした腸内細菌は生物です。よって体内で増えるのに時間がかかるため即効性はありません。用法用量を守らなければ十分な効果が発揮されないことがあるため、用法用量を守って使用しましょう。

ミヤBMの用法・用量

 

ミヤBMは剤型(粉薬、錠剤)によって用量が異なります。

 

ミヤBM細粒
(粉薬) 成人:3回/日 総服薬量:1.5〜3g ※年齢、症状により適宜増減する
ミヤBM錠
(錠剤) 成人:3回/日 総服薬量:3〜6錠 ※年齢、症状により適宜増減する
小児の用量については、医師の指示に従いましょう。医師の処方に従って服用していれば、入内な副作用が起きるということは基本的にないため、安心して服用してしましょう。
どちらの剤型も共通して1日3回の服用のため、飲み忘れを防ぐためにも食事のタイミングにあわせて服用しましょう。
ミヤBMは食前・食後のどちらの服用も可能ですが、医師から服用のタイミングについて指示があった場合は指示にしたがって服用してください。

ミヤBMの市販薬

ミヤリサンという、ミヤBM同様宮入菌が含まれる市販薬が販売されています。ミヤBM、ミヤサリンともに販売元はミヤリサン製薬株式会社です。ミヤBMと比較すると酪酸菌の配合量の違いはありますが、同様の効果が期待できます。

 


強ミヤリサン(錠)

 

酪酸菌だけを主成分とする市販薬はミヤリサンのみですが、酪酸菌・乳酸菌・糖化菌を配合している市販薬にはビオスリーHi錠があります。ミヤサリン同様に、腸内環境を改善する効果があります。

 


ビオスリーHi錠

 

便通障害を改善する市販薬は多数販売されています。それぞれ作用の仕方が異なるため、自身の体質にあったお薬を選択することが重要です。以下の記事では便秘や下痢などの不調に効果がある市販薬を紹介しておりますので、ぜひお薬選びの参考にしてください。

 

ジェネリック医薬品

現在は酪酸菌のみを主成分とするミヤBMのような製品は、ミヤリサン製薬株式会社のみ販売しており、ジェネリック医薬品はありません。

ミヤBMの使用上の注意

ミヤBMの使用にあたって、注意すべきことは特にないといわれています。
ただし、妊娠中や授乳中などは薬の影響を受けやすいことがあるため、心配なときは医師や薬剤師に相談してください。
基本的には妊娠中や授乳中、小さい子供や高齢者でも使用可能なお薬です。

ミヤBMの副作用

ミヤBMの副作用について、現在のところメーカーからの報告はありません。
宮入菌を有効成分とする製剤(宮入菌製剤)を使用した症例641例中、報告された副作用は無かった。
ミヤBM細粒/ミヤBM錠添付文書
副作用は出ないと予測されますが、万が一、調子に変化があった際には医師や薬剤師に相談しましょう。
また、用法用量を守った正しい服用を行い、生活習慣の改善をすることによって腸の調子の改善を期待できるでしょう。

おわりに

ミヤBMは腸内菌異常による下痢や便秘などの症状に効果的な薬です。即効性はありませんが、副作用はほとんどなく安全性の高い薬です。しかしながら、用法用量を守らずに使用すると思わぬ副作用の発現を招く可能性があるため、用法用量を守った正しい服用をしてください。またミヤBMの服用以外にも、生活習慣を改善することが腸の調子を整える際には非常に有効です。今一度生活習慣も見直してみましょう。